借金があっても創業融資は可能?事業資金を調達する方法と審査のポイント
- FA
- 6月30日
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目次
借金があっても日本政策金融公庫の創業融資は利用できますか?
信用情報に傷があっても融資を受けられますか?
借金の内容や理由は審査で見られますか?
自己資金がない場合、借金があるとさらに不利になりますか?
起業後すぐに売上が立たない場合はどうしたらいいですか?
融資が通らなかった場合、他にどんな資金調達方法がありますか?
どのくらいの借入額までなら創業融資の審査に影響しませんか?
融資の審査に通りやすくするために、すぐできる対策はありますか?
借金があっても創業融資は可能?事業資金を調達する方法と審査のポイント

借金があると融資は難しい?金融機関の審査の見方とは
借金がある=即NGではない理由
多くの方が「借金がある=融資は無理」と考えがちですが、実際には借入の有無だけで判断されることはありません。
💡審査で見られるのは以下のポイントです
借金の種類(消費者金融・事業性ローンなど)
借入額と返済状況
信用情報(延滞や債務整理の履歴)
起業後の収益見込み
日本政策金融公庫の審査基準
創業者向け融資に積極的な「日本政策金融公庫」では、借金の有無よりも事業計画の現実性と返済能力を重視します。
💡ポイント
延滞中の借金はマイナス評価
きちんと返済中であれば評価対象
借金の説明が誠実で具体的ならプラスに働く場合も
借金があっても創業資金を調達するには?資金調達方法とそれぞれの特徴
日本政策金融公庫の創業融資|借金があってもチャンスあり
日本政策金融公庫の創業融資は、無担保・無保証人でも最大3,000万円(うち運転資金1,500万円)まで融資可能な制度です。借金がある場合でも、以下のような条件を満たせば融資が通るケースは多数あります。
✅ 融資を受けられる可能性が高くなる条件
借入の返済が遅れていない
借金の内容(生活資金、医療費、教育費など)に正当性がある
創業計画が具体的で実現可能性が高い
自己資金が少しでもある
⚠️注意点
信用情報(JICC/CIC)で延滞や債務整理が確認されると審査は厳しくなる
申告に虚偽があると即アウト(信用情報は必ず確認されます)
ノンバンクや信用保証協会付き融資|柔軟な選択肢も
銀行や公庫が難しい場合には、ノンバンクのビジネスローンや、自治体と連携した信用保証協会付き融資を検討する価値があります。
✅ ノンバンクの特徴
審査が早い(即日審査〜最短即日入金も)
審査基準が比較的柔軟(信用情報よりも売上重視)
金利は高め(年率10〜18%前後が一般的)
✅ 信用保証協会付き融資
地方銀行や信金を通じて申し込み
信用保証協会が保証人となる仕組みで、金融機関側のリスクが減るため審査が通りやすくなる場合も
⚠️注意点
ノンバンクは「借金の借り増し」になりがちなので、使い方を誤ると逆効果
信用保証協会付き融資も、自己資金と返済見込みが重要
融資以外の資金調達方法|補助金・助成金・ファクタリング・クラファンなど
借金がある場合、融資以外の資金調達方法も重要な選択肢です。返済不要の資金も活用しましょう。
✅ 使える制度・手段
1. 創業補助金・助成金(返済不要)
国・自治体が実施
最大数百万円規模の補助も
要件を満たせば、資本金の代わりにもなり得る
2. ファクタリング(売掛金の現金化)
商品・サービス提供後の売掛金を最短即日で資金化
借金とは異なり、信用情報に影響なし
取引先に通知不要の「2社間ファクタリング」も主流
3. クラウドファンディング・エンジェル投資家
支援者から資金を募る仕組み
特に社会性のあるビジネスや地域貢献型の事業と相性◎
投資型・購入型・寄付型など形式も多様
✅ 補足
ファクタリングは短期資金に強い
補助金・助成金はタイミングや申請書の完成度が鍵
クラファンは共感を得るストーリー設計が重要

借金があっても審査を通すためのポイント
返済計画を具体的に提示する
借金があっても、「どう返済していくか」を事業計画に明記しましょう。
起業後の収益から返済可能か?
過去の返済実績があるか?
家計の支出・収入バランスはどうか?
自己資金や第三者サポートを示す
自己資金がゼロの場合、審査は厳しくなります。
たとえ少額でも自己資金があること、もしくは家族の援助や共同経営者の存在はプラス評価に。
借金の使途・返済履歴を正直に説明する
借入理由(生活費?医療費?事業準備費?)を説明
信用情報に問題がある場合でも、誠実な説明が好印象に

よくある質問|借金がある状態で創業融資を受けたい方へ
Q1. 借金があっても日本政策金融公庫の創業融資は利用できますか?
A:はい、状況によっては可能です。
借金があっても、公庫は「返済実績」や「事業計画の現実性」を重視するため、延滞や債務整理がなければ通るケースもあります。
重要なのは、現在の借入状況が整理されており、事業で安定収益を上げられる見込みを示せるかどうかです。
Q2. 信用情報に傷があっても融資を受けられますか?
A:信用情報に延滞や債務整理の履歴があると、審査は厳しくなります。
ただし、完済から5〜10年以上経っていて現在の状況が良好であれば、再チャレンジできる可能性もあります。
公庫や民間金融機関によって審査基準は異なるため、まずは相談してみるのが重要です。
Q3. 借金の内容や理由は審査で見られますか?
A:はい、借金の種類・使途・返済状況はすべて見られます。
たとえば、生活資金や医療費のための借金であれば、やむを得ない理由と判断されやすく、事業に影響がないことを明確にすればマイナス評価にはなりにくいです。
虚偽申告はNG。正直な説明+返済計画の提示が信頼を得るポイントです。
Q4. 自己資金がない場合、借金があるとさらに不利になりますか?
A:はい、自己資金がゼロだと審査での印象は悪くなります。
創業融資では「自己資金=起業への本気度」と見なされるため、借金がある方は特に、数十万円でも自己資金を用意しておくことをおすすめします。
返済中の借金がある場合、自己資金ゼロはリスクと判断されやすくなります。
Q5. 起業後すぐに売上が立たない場合はどうしたらいいですか?
A:開業当初の資金ショートを防ぐためにも、資金繰り計画を入念に立てておく必要があります。
創業融資では「最低6か月の運転資金」が必要とされるケースも多く、実際の売上が立つまでの期間をカバーできる資金調達が重要です。
場合によっては、ファクタリングや補助金で初期資金を確保する選択も視野に入れましょう。
Q6. 融資が通らなかった場合、他にどんな資金調達方法がありますか?
A:融資以外にも資金を確保する方法は複数あります。代表的なのは以下の通りです。
補助金・助成金(返済不要)
売掛金を現金化できるファクタリング
クラウドファンディング
親族・知人からの借り入れ(契約書を必ず交わす)
ビジネスパートナーとの共同出資
「融資がダメ=起業できない」ではありません。 多角的に資金調達の選択肢を持ちましょう。
Q7. どのくらいの借入額までなら創業融資の審査に影響しませんか?
A:借入額の絶対値よりも「返済比率(年収・月収に対しての返済額)」が重視されます。
例えば、年収300万円の人が月10万円を返済していれば、返済比率が高すぎて融資は難しいです。
目安としては「月の返済額が収入の20〜30%以内」が安全圏です。
Q8. 融資の審査に通りやすくするために、すぐできる対策はありますか?
A:以下の5つを整えると、審査通過率が上がります:
1.借金の返済履歴を整理・明確化する(通帳記帳や返済明細を用意)
2.自己資金をできる限り準備する(少額でもOK)
3.事業計画書を具体的に仕上げる(売上・経費・損益分岐点まで)
4.第三者の支援者がいれば明記する(配偶者や出資者など)
5.虚偽申告を一切しない(信用情報はすべて開示されます)
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