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社会保険料控除とは?年末調整と確定申告での手続きと注意点を解説

  • 執筆者の写真: FA
    FA
  • 6月30日
  • 読了時間: 4分

社会保険料控除とは?




目次





  • 社会保険料控除を年末調整でしなかったらどうなる?

  • 家族の国民年金を払っているけど控除できる?

  • 控除証明書が届かない/なくしたら?

  • 副業の収入があるときの申告方法は?





社会保険料控除とは?年末調整と確定申告での手続きと注意点を解説



社会保険料控除とは?仕組みと対象になる支払い

社会保険料控除の基本

社会保険料控除とは、自分や家族のために支払った「社会保険料」の金額を、所得から差し引ける制度です。つまり、課税される所得を減らすことで、税金を安くする効果があります。




控除の対象になる支払先

以下のような支払いが控除の対象になります。


  • 国民年金保険料(自分・配偶者・生計を一にする親族)

  • 国民健康保険料

  • 厚生年金保険料(給与から天引きされているもの)

  • 介護保険料・後期高齢者医療保険料

  • 任意継続被保険者として支払った健康保険料 など






年末調整での社会保険料控除の手続き

会社員が対象になるケース

原則として、給与から天引きされている厚生年金や健康保険料は、会社が自動的に処理してくれるため、自分で申告する必要はありません。

しかし、以下のような場合は、自分で申告が必要です。


  • 国民年金保険料を自分で支払った

  • 任意継続の健康保険料を支払った

  • 家族の国民年金を支払った





年末調整で申告する書類と記入例

提出が必要な書類


  • 給与所得者の保険料控除申告書

  • 社会保険料控除証明書(年金機構や市区町村から届く書類)


控除を受けるには、記入漏れのないように、支払先・金額を正確に記入しましょう。






年末調整で申告を忘れた場合の対応

年末調整で申告し忘れた場合でも、翌年の確定申告で控除を受けることが可能です。あきらめずに手続きしましょう。






確定申告での社会保険料控除の手続き

確定申告が必要な人の例

以下の方は、年末調整ではなく確定申告で社会保険料控除の手続きを行います。


  • フリーランス・個人事業主

  • 副業収入がある会社員(20万円超)

  • 年末調整を受けていない人

  • 年末調整で申告を忘れた人





申告方法と必要書類

必要書類


  • 社会保険料の支払証明書

  • 控除を受ける本人との関係が分かる資料(家族の場合)


申告は、紙の申告書でもe-Taxでも可能です。e-Taxを利用すれば、控除証明書のデータ連携もスムーズです。






控除証明書がない場合の対処法

紛失した場合


  • 日本年金機構や市区町村に再発行を依頼

  • 金融機関の振込履歴を代替資料として提出することで対応できる場合があります。






注意点



社会保険料控除の注意点とよくあるミス

二重申告のリスク

会社が年末調整で処理している保険料を、さらに確定申告で重複して申告してしまうケースがあります。控除の対象とされた金額が重複していないか確認しましょう。






家族の支払いを申告する際の注意

控除できるのは、「生計を一にしている親族のために、自分が支払った保険料」のみです。扶養関係の有無や居住地によっては認められないこともあるので注意が必要です。





ふるさと納税や生命保険控除との違い

社会保険料控除は「所得控除」であり、他の控除(生命保険料控除や小規模企業共済等掛金控除)と併用可能です。ただし、各控除には上限があるため、合計額が多い場合は優先順位を整理しましょう。








よくある質問



よくある質問

Q1:社会保険料控除を年末調整でしなかったらどうなる?

A:確定申告をすれば、後からでも控除を受けることができます。還付も受けられる可能性があります。

Q2:家族の国民年金を払っているけど控除できる?

A:生計を一にしていれば、自分の社会保険料控除として申告可能です。支払い証明書も忘れずに用意しましょう。

Q3:控除証明書が届かない/なくしたら?

A:再発行可能です。

国民年金は年金機構

健康保険は市区町村や健康保険組合に問い合わせましょう。

Q4:副業の収入があるときの申告方法は?

A:副業収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。その際、社会保険料控除も一緒に申告できます。




まとめ|年末調整でも確定申告でも、社会保険料控除は確実に!

社会保険料控除は、申告を忘れると大きな損失につながる控除のひとつです。自分が対象になる支払いをしっかり把握し、適切に手続きを行いましょう。

年末調整で処理しきれなかった分も、確定申告で取り戻せます。正しい知識で、無駄な税金を払わずに済むよう、早めの準備をおすすめします。

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