中小企業の資金調達に強い相談先8選【2025年版|無料・専門対応あり】
- FA
- 7月1日
- 読了時間: 7分

資金調達に悩む中小企業の経営者の方へ
「資金繰りが厳しいけれど、どこに相談すればいいかわからない…」「補助金や融資がたくさんあって、何が使えるのか分からない…」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?中小企業が抱える資金の課題は、相談する相手によって大きく変わります。
この記事では、2025年時点で活用できる中小企業向けの資金調達相談先8つを厳選し、特徴・相談内容・費用などをわかりやすくまとめました。さらに、実際の相談成功事例や、よくある質問への回答も掲載。今すぐ動き出すための一歩をお届けします。
この記事でわかること
資金調達でよく使われる相談先の比較と選び方
無料で相談できる公的機関とは?
民間相談先の活用方法と注意点
実際の成功事例と行動フロー
目次
中小企業の資金調達に強い相談先8選【2025年版|無料・専門対応あり】

まずは資金調達の悩みを整理しよう
資金調達といっても、目的や状況によって適切な相談先は異なります。以下のようなケースがあるでしょう。
創業したばかりで資金が足りない
銀行の融資が通らなかった
補助金・助成金を活用したい
早急に現金が必要になった
まずは「何のために」「いつまでに」「いくら必要か」を整理し、目的に合った相談先を選ぶことが重要です。
中小企業の資金調達相談先8選【比較表付き】
以下は、代表的な相談先を8つに分類し、それぞれの対応分野・費用・特徴をまとめた比較表です。
相談先 | 対応分野 | 費用 | 特徴 |
日本政策金融公庫 | 創業・運転資金 | 無料 | 低金利・無担保融資もあり。創業期に特に強い |
商工会・商工会議所 | 全般 | 年会費あり | 地元密着で幅広いサポートが受けられる |
よろず支援拠点 | 全般 | 完全無料 | 何でも相談可能。専門家との継続支援も |
ミラサポPlus | 補助金・助成金 | 無料 | 補助金・制度を横断検索できる便利ツール |
認定経営革新等支援機関 | 融資・補助金 | 有料あり | 国の認定を受けた専門家。書類作成に強い |
税理士・会計士 | 財務全般 | 有料 | 財務改善、事業計画作成に心強い味方 |
ファクタリング会社 | 売掛金の現金化 | 手数料あり | 即日資金調達が可能なケースも |
クラウドファンディング | 支援型資金調達 | 成功報酬 | 商品開発や地域密着型プロジェクト向き |

各相談先の詳細解説
日本政策金融公庫(公的金融機関)
創業融資や小口事業資金の相談先として非常に多く利用されており、無担保・無保証人の融資制度もあります。創業時や小規模な資金調達に最適。
融資額:100〜3,000万円程度(事業内容により異なる)
相談費用:無料
ポイント:審査に事業計画書が必須なので、専門家のサポートを受けると安心
商工会・商工会議所
地域の経営者を支える団体で、資金調達だけでなく、創業相談・補助金申請・販路開拓など幅広くサポートしています。「経営指導員」によるアドバイスが特徴。
利用には年会費(地域による)が必要な場合あり
地域密着で行政との連携が強い
補助金・融資申請に関するセミナーも定期開催
よろず支援拠点
国が運営する完全無料の経営相談窓口です。中小企業庁の支援事業として全国に設置されており、資金調達に限らず経営全般の悩みを相談できます。
費用:完全無料
担当:中小企業診断士、社会保険労務士など専門家が在籍
特徴:継続的なサポートが可能。紹介で他機関との連携も。
ミラサポPlus
補助金・助成金を探したいなら必ず使ってほしいのが「ミラサポPlus」。最新の制度や対象業種を絞って検索できます。
利用:無料・アカウント登録不要
掲載補助金例:事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金など
特徴:年度ごとの情報更新が早く、申請スケジュールもチェック可能
認定経営革新等支援機関(認定支援機関)
経済産業省の認定を受けた専門家(税理士・中小企業診断士など)で、補助金申請や融資の事業計画作成のサポートが受けられます。
特徴:補助金申請にはこの機関の関与が条件となるものが多い
報酬:支援内容に応じて有料
信頼性の高い書類作成・経営改善提案が強み
税理士・会計士
数字のプロとして、融資申請書類の整合性チェックや、補助金申請時の「財務裏付け」に関して助けになります。
日頃から顧問契約があるとスムーズ
財務診断から資金計画まで提案してもらえる
節税や資金繰り改善の助言も期待できる
ファクタリング会社
売掛金を買い取って現金化する資金調達法。即日で資金が必要な場合や、借入を避けたい企業に有効です。
対象:法人・個人事業主
手数料:5〜20%が一般的
特徴:審査が比較的柔軟。税金・社会保険未納でも相談可能な場合あり。
ファクタリングとは何か?わかりやすく解説!詳細は下記コラムをチェック✅
クラウドファンディング
新商品・新サービスの開発資金など、共感を得て支援を募る方法。資金だけでなくファンづくりにもつながります。
プラットフォーム:CAMPFIRE、Makuakeなど
特徴:プロジェクト型。動画・写真・ストーリーが重要
注意点:プロジェクト終了後のリターン提供義務がある

実際の相談成功事例
飲食業開業(40代男性/東京都)
課題:脱サラして飲食店を始めたいが、自己資金は100万円程度。銀行では断られた。
行動:地域の「よろず支援拠点」に無料相談。アドバイザーと一緒に事業計画書を練り直す。
結果:申請書の質が高まり、日本政策金融公庫から希望額200万円の創業融資に成功!
ポイント:創業融資では「熱意+数字の裏付け」が重要。プロと一緒に作成することで信頼性がアップ。
建設業(50代男性/大阪府)
課題:長年付き合いのある得意先からの入金が遅れ、人件費の支払いが間に合わない状況に。
行動:「ファクタリング」という資金調達方法を知り、専門会社に相談。審査に必要な請求書や取引履歴を即提出。
結果:売掛金500万円を即日現金化でき、取引先や社員への支払いを無事完了。
ポイント:「借りる」ではなく「売る」ことで資金を調達できる手段。信用情報に影響しないのも利点。
製造業(法人/40代女性代表/愛知県)
課題:新工場の建設資金を調達したいが、補助金の申請方法が難しくて断念しかけていた。行動:認定経営革新等支援機関に相談。申請対象の整理、事業計画書の作成、書類準備などを二人三脚で対応。
結果:事業再構築補助金900万円が無事採択! 計画通りに工場新設がスタート。
ポイント:補助金は“採択される計画書”の書き方が重要。専門家の力を借りると通過率が大きく上がる。

よくある質問
Q1. 無料で相談できるところはありますか?
A:はい、複数あります。
よろず支援拠点(全国の公的無料相談窓口):専門家に何度でも無料で相談可能。予約不要の拠点も。
ミラサポPlus:補助金情報を無料で検索可能。アカウント登録なしでも利用できます。
💡「とにかく費用をかけたくない」「まだ相談の方向性が定まっていない」という方に最適です。
Q2. 融資を断られた経験があっても相談できますか?
A:問題ありません。むしろ早めに専門機関に相談すべきです。
銀行ではNGでも、日本政策金融公庫では別の基準で融資判断が行われます。
例えば、公庫では「人物評価」や「創業の背景」「事業の将来性」が重視されます。
「なぜ断られたか」を第三者と一緒に分析し、改善することで再チャレンジの道も拓けます。
💡公庫の融資では、数字の整合性+熱意あるストーリーが重要です。
Q3. 赤字企業でも資金調達できますか?
A:可能性はあります。ポイントは“今後の改善見込みを示せるかどうか”です。
赤字でも、将来の利益計画や売上見込みが現実的であれば融資・補助金の審査に通るケースは多々あります。
税理士や認定支援機関に相談して、資金使途や返済計画をしっかり組み立てることがカギ。
「なぜ赤字だったか」を明確に説明し、今後の改善策とセットで説明できれば十分チャンスがあります。
💡補助金でも「経営改善」の視点を持った事業は高く評価されます。
まとめ|最初の一歩は「無料の公的窓口」から
資金調達は「知っているか」「相談したか」で結果が大きく変わります。迷ったときは、まずは無料の「よろず支援拠点」や「ミラサポPlus」からスタートするのがおすすめです。
今の悩みが“相談”によって「見える化」されれば、次の一手は見えてきます。明日ではなく、今日から行動しましょう!
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